新型コロナは日本の目覚めになるか

2020.03.29 Sunday

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    2019年末に中国で発生した新型ウイルスは全世界に広がり、
    世界はパニック状態に陥っている。

     

    2020年3月28日の時点で、全世界の感染者数は“たったの”60万人、
    死者は約28,000人だ。

     

    自覚症状が全く無く、検査を受けていない人が相当数いるので、
    感染者の数は実際にはこの数倍、若しくは10倍以上いるだろう。
    だが、死者の数は誤魔化す事は難しく、またその必要も無いだろうから、
    中国政府が発表している数字は全く信用できないものでが、
    現代で死亡者を1/10の数字に小さく見せるようなことは困難であることから、
    死者の数字は実際と大きく乖離はしていないだろう。

     

    感染者の数も死者の数も、今後更に増加していくことになる。
    WHO(世界保健機関)の見解では、数百万人の死者になると言う。
    この数字は確かにインパクトがあるが、それでも“たった”数百万人だ。

    世界の人口は約77億人なのだから、1%にも満たない死者しか出さないということになる。

     

    歴史上、人類は何度かウイルスによって大量の死者を出している。
    最も有名なのは黒死病(ペスト)だろう。

     

    14世紀にヨーロッパで流行した「黒死病」は、
    わずか数年で当時のヨーロッパの人口の半数を死に至らしめた。

     

    そういったこれまでのウイルスに比べると、
    今回の新型ウイルスは感染力も毒性もあまりに小さいと評価できる。

     

    しかし、それにも関わらず世界は大パニックに陥り、
    各国は鎖国状態に陥り、外出の禁止、生産活動の停止などの処置をとっている。
    この先に待っているのは、言うまでもなく世界経済の大幅な縮小だ。
    職を失い路頭に迷う人々が世界中に溢れることになる。
    ウイルスによって奪われる命より、その後の経済的困窮で奪われる命の方が多いだろう。

     

    なぜ人類は取るに足らないウイルスにここまで怯え、
    パニックを起こしているのだろうか?
    その理由は簡単で、人類が脆弱になっているからだ。

     

    生きると言うことは常に死のリスクと隣り合わせだ。
    一歩自宅から外に出ると、交通事故にあうかもしれない、犯罪に巻き込まれるかもしれない。
    マンションを買う時、高層階を選ぶ方が低層階に比べるとよりリスクは高い。
    地震が起きれば揺れは高層階の方が強くなるし、
    火事が起きれば火は下から上に燃え広がる。
    低層階なら窓から逃げる事も可能だが、高層階でそれは不可能だ。

     

    海岸近くに住めば津波で命を失う可能性が高まるし、
    山の傍に住めば崖崩れで命を失う可能性が高まる。

     

    このように世界には命を奪うリスクに溢れており、
    本当は、我々は常にそのリスクを考えて様々な選択をしているのである。

     

    しかし、現代社会、とりわけ先進国ではその物質的な豊かさ故に、
    皆が守られていると根拠無く考え、リスクが無い、または非常に小さく見積もっている。
    一言で言ってしまえば、「平和ボケ」だ。

     

    だから、このような弱いウイルスですら、
    リスクが顕在化すると恐怖に怯え、パニックを起こすのである。

     

    脅威の大きさは、絶対値ではなく相対値だ。
    第二次世界大戦以降、人類は脆弱なった。
    だから、この程度の脅威でもヨーロッパの首脳達が言うように、
    「第二次世界大戦以来、最大の危機」であることは間違いない。

     

    しかし、この危機はそう長くは続かない。
    第二次世界大戦は約6年間続いたが、
    この新型ウイルスによる危機は今年中には収束していくだろう。

     

    そして、収束後の世界はそれ以前の世界と大きく様相を変える筈だ。
    後世の歴史家は、きっと「新型コロナウイルスは歴史の転換点」と評する事になる筈だ。

     

    日本の未来の為には、変わっていく世界に正しく対応する必要がある。
    今は幕末期と同じような状況であることを日本国民は認識すべきだ。
    幕末期は、ギリギリのところで我が国は新しい時代に適応し、
    西欧列強の植民地となることを防ぐことができた。
    それがあったからこそ、今我々が享受している豊かさがある。

     

    幕末以外も日本の長い歴史の中では、何度か歴史の転換期を迎え、
    その都度、ベストでは無かったかも知れないが、より良い選択を我々の先祖達はしてきた。
    だかこそ、我が国は今でも存在している。

     

    今回も我々日本人はより良い選択をできるだろうか?
    残念ながら、それはかつて無い程に難しいだろう。
    何故なら、今の日本は民主主義を採用しているからだ。
    しかも、現代日本の民主主義は白人達の建前を鵜呑みにした、お花畑的な歪んだ民主主義だ。

     

    これまで、歴史上何度かあった転換期は、
    一部の賢者達に導かれ、日本人は一致団結して乗り切ってきた。
    しかし、民主主義の下では少数の賢者達が賢明な判断をしても、
    大多数の国民が賢明な判断を下せなければ、正しい選択をすることができない。

     

    個人を国家や社会の上におき、
    生まれながらに全ての人が等しく人権という権利を有している等という
    傲慢な考えに蝕まれた現代の日本人が賢明な判断を下す事は非常に困難だと言わざるを得ない。

     

    しかし、今のような日本人になってしまったのは、ほんの数十年前からだ。
    我々の身体には、誇り高い先祖達の血が間違い無く受け継がれている。
    世界で唯一、白人に打ち勝ち、一度も国を滅ぼさなかった強さは、
    きっと今の日本人の中にも残っている筈だ。

     

    「日本人は目覚める事ができるか?」
    今回のウイルスは我々にこんな問いを投げかけているのだろうと思う。
    目覚める為の第一歩は「反省」だと私は思う。
    今回の新型ウイルス騒動は、人間の日本人の醜悪さをまざまざと見せつけている。
    まずは、そのことを受け止め正す事から始めるべきだろう。

     

    新型ウイルスが見せてくれた人の欺瞞を見ていきたい。

     

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