日本を守る為に

2019.07.01 Monday

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    JUGEMテーマ:国防・軍事

     

    果たして我が国は、日本が他国に攻撃されるような事態になったとき、
    自国を防衛できるのだろうか?

     

    国防は全ての日本国民にとって、最も重要なテーマであるにも関わらず、
    戦後、我が国では国防に対して深く議論することは
    ある種のタブー扱いをされており、国民の多くは目を背け続けている。
    勿論、そんな国民から選ばれる政治家たちも同様だ。

     

    2019年現在において、日本に武力攻撃を仕掛ける可能性が最も高いのは、
    中華人民共和国(中国)だろう。
    中国からの武力攻撃があったとき、
    日本の力で、その攻撃を止めさせる事は残念ながら不可能だ。
    止めさせる唯一の方法は、日本が速やかに降伏することであり、
    これでは、「自国を守った」とは言えない。

     

    現実的には、日本への攻撃を止めさせるためには、
    同盟国アメリカを中心とした国際社会の力を借りる他ない。
    つまり、日本は独力によって自国防衛することは出来ない。
    最も、これは日本に限った事ではなく、
    世界の殆どの国は、独力のみで国防を完遂することは出来ない。

     

    アメリカ、中国、ロシア、インド、イスラエル・・・
    こういったごく一部の国家しか、独力での自国防衛はできないだろう。
    独力での自国防衛が可能な国家に共通しているのは、「核保有国である」という点も重要だろう。
    どんなに綺麗ごとを並べようとも、
    「独力で国防を行うには核が必要である」という事実を変えることはできない。

     

    核を持たない限りは、日本は他国の力を借りないと国を守れないわけだが、
    ならば「日本が攻撃を受けたとき、国際社会は日本の為に動いてくれるのか?」
    この点が非常に重要になる。
    簡単に言うと、湾岸戦争やイラク戦争、アフガン戦争の時のように、
    武力を用いても日本の為に動いてくれるのか?と言うことだ。

     

    日本に攻撃を加えるのが、中国やロシアだと仮定するなら、
    国際社会が武力を用いてでも、日本の防衛の為に動いてくれることは無いだろう。
    そして、それは世界全体の事を考えるのなら、正しい判断だ。
    何故なら、中国vs多国籍軍のような対立構造の発生は、
    核戦争の勃発を意味し、それは世界の終わりに繋がるからだ。

     

    戦後、日本の国防は常に危ういバランスの上に保たれてきた。
    一方で、日本は世界で最も安全で平和な国家でもあったが、
    これは奇跡のような幸運が積み重なった結果に過ぎない。
    戦後、日本人は国防について真剣に向き合うことを避け続けているので、
    国を守るための大きな戦略を描き、それを実行してきた結果の平和ではない。

     

    しかし、昨今の国際情勢を見ると、
    日本に平和をもたらしてきた奇跡のバランスは揺らぎつつある。
    次の時代の世界覇権を巡る米中の対立は、勝敗が決するまで続く。

     

    アメリカ合衆国という国家は、世界覇権を手放す事を絶対に許容しない国だ。
    「2番じゃダメなのですか?」という様な考えはあの国にはない。
    それこそが、アメリカという国の核心的なアイデンティティだ。

     

    共産党による一党独裁体制である中国も、絶対に引くことができない。
    中国は為政者の失敗を許さない。
    最も強いから天に選ばれた中華皇帝なのであり、
    弱い皇帝の率いる王朝は、次の王朝にその座を譲らなければならない。
    それが、あの国の歴史が示す絶対的ルールだ。
    だから、現代の中華皇帝である習近平、中国共産党は絶対に譲歩できない。

     

    中東の不安定化もますます進むだろう。
    シェールオイルの実用化は、アメリカを資源輸出国にし、
    産油国としての中東諸国の地位は、アメリカにとっては低下した。
    アメリカが中東地域に関与する最大の理由は、
    イスラエル、即ちユダヤ人問題ということになり、
    今後、ますますアメリカはイスラエル寄りの姿勢をとるだろう。
    それは、未だ解決の糸口が全く見つかっていない、
    彼の地に燻る宗教的対立を激化させる事に繋がるだろう。

     

    EUという壮大な社会実験が失敗に終わった欧州も、先行きは不透明だ。
    今のEUは、「ドイツ帝国」と形容することができる。
    かつてヒトラーが夢想し作り上げようとした帝国が、
    現代に誕生したものがEUの正体であり、
    EU加盟国は言うなればドイツの属国のようなものだ。
    だからこそ、イギリスはEUを離脱するのである。
    移民の急激な増加は、ヨーロッパ社会に大きな分断を生みつつある。
    ドイツの拡大、移民による社会の分断、今の欧州は第二次世界大戦前夜と酷似している。

     

    世界情勢は、今後ますます混迷を極める事は間違いない。
    これは、国防の多くの部分を他国に依存している我が国にとって死活問題ということだ。

     

    残念ながら、日本は戦後何度か訪れた「国防を真剣に考え、対応する機会」を
    ことごとく逸してきた。
    今の世界情勢の変化は、最後の機会かもしれない。
    それは、もしかしたら既に手遅れかもしれないからだ。

     

    日本を守るためには何が必要かを考えてみたい。

     

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